せかいのはしっこ-協力隊員日記-

JICA青年海外協力隊 2019-3次隊(2021-7)ジンバブエ共和国派遣。(COVID-19により出国遅延。2021/08〜)コンピュータ技術。教員養成校にて、PC/NWの修理/管理や授業等で活動中。講演会の依頼もブログのコメント欄から引き受けております。

移転しました。

百聞は一見にしかず

このサイトは移転しました。

こんにちは。らふです・⌒ ヾ(*´ー`)
「百聞は一見にしかず」

 

この言葉は、ほんとにその通りだなと
学ばせてくれたのは、今から5年前。

 

東北大震災のボランティアでした。
今から9年前に起きた悲劇。
その4年後にボランティアに行ったため、
瓦礫撤去等ではなく、
過疎化が進む地域に、
どのように人を呼び戻すか
ツアー企画などしていました。

 

ずっとずっとボランティアに行きたいと思い
やっとその思いを行動に移すことができました。


正直、東北大震災を映像や新聞で見ていただけだったため
どれほど酷い災害だったのか
分かってはいるつもりでした。

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目で、耳で、感じる。

ですが、その甘い考えは一瞬にして消え去りました。

 

私がボランティアで所属した一般社団法人の代表理事
震災経験者でした。
当時、海の目の前で働かれていたその方は
当時どのような状況で、どんな風に避難し
海に飲み込まれた方をどのように助け、
どのように山で時間を過ごし、仲間と考えをぶつけ合い、
どのような判断のもと、山を降りられたのか、
当時の話を、被災した場所で語ってくださいました。

 

海に襲われ、逃げる際に代表理事が撮影していた映像も見ました。

 

その当時、私は何をしていたのだろうか。
何を感じていたのだろうか。
どうしようと思っていたのか。
同じ日本国民として考えられていたのだろうか。

 

こんなにも重く受け止められていなかった当時の私が恥ずかしくなりました。

 

何度か足を運びましたが
今年もう一度行ってみて、
9年経とうとし、新たな町へ生まれ変わっている地域もあれば
9年前の震災が起こる直前で止まっているかのように見える所も。

 

家が流されていく様子は、だれしもが見たことあるでしょう。
家が流されるほどの高さ、海の力。
分かってはいるつもりでしたが、
その場に立つと、全身が痺れました。
今でも、東北大震災のことを思うと、
また3.11の黙祷でも全身が痺れます。
私の身体に起こる不思議な現象。

 

目で
皮膚で
耳で

 

身体全身をその場に置いたからこそ
感じられることばかりでした。

 

また支援物資。
瓦礫撤去完了後も、軍手が届いたりして
被災している人が本当に必要なものがなかったり
支援者に現地の情報が行き届いていない。
そんな難しさも、お話を聞いて知りました。

 

それと同時に、「人」支えあってできていると痛感。
人の受け入れ、物資の受け入れ、調達。

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生きる花。どんなにか細くても、どんなに小さくても咲く力。

(私が訪れた地域)
釜石
鵜住居
大槌
大船渡
陸前高田
石巻
雄勝地区
女川
飯館村
南相馬市
浪江町/双葉町/大熊町6号線(国道6号線帰還困難区域)
福島県楢葉町

 

テレビ、ラジオ、新聞、人の話。
情報はいろんなところで入手することができますが
この経験は、その場所に行ったからこそ感じられることでした。

 

人が何を感じたか
人が何を求めているか
直接、見聞きしたいと強く強く思うようになりました。

 

これが、私の「百聞は一見にしかず」を学んだ瞬間。

 

ボランティアの意義の1つは、この事だと思っています。
自身がその場に行く、知る、動くこと。

 

任国での活動2年間も、その国のその地域を知り、
情報発信する。
少しでも多く、リアルを伝えたいし
五感で感じたい、そして何かアクションしたい。
そう思っています。

 


東日本大震災への怒りと自然の怖さ、
命の尊さ、確約されぬ未来。
そして日本に限らず、世界で起きている出来事。
数多くのことが、これから、永遠に、人々の心で生き続けますように。

 

では(@^^)/~~~